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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻7号

1989年07月発行

文献概要

連載 眼科図譜・276

傍乳頭網膜毛細血管腫の1例

著者: 前野貴俊1 佐藤文平1 渡辺千舟1 萩原健志

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1070 - P.1071

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 緒言 網膜血管腫症のうち,von Hippel病,Leber病などはよく知られているが,傍乳頭部の孤立性毛細血管腫は比較的稀であるとされている。Gassは,endo-phytic (内長性)とexophytic (外長性)の毛細血管腫を記載しているが,今回私達は,両方の要素を併せもち,螢光眼底造影によって毛様網膜動脈由来の傍乳頭網膜毛細血管腫と確定診断した症例を経験した。本例では黄斑部を含む続発性網膜剥離を生じ,視力低下を来たしたため,2度のアルゴンレーザー光凝固治療を施行し4年間経過観察をしてきた治療経験より,本疾患に対するレーザー治療の適応・方法などにつき若干の知見を得たので報告する。
 症例 14歳,男子。 初診:1984年5月1日。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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