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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻7号

1989年07月発行

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(6)1988年9月 東京

学会原著

低視力者のリハビリテーション中心暗点を有するケース

著者: 簗島謙次1 石田みさ子1 菊入昭1 菅野和子1 朝鍋まり枝1

所属機関: 1国立身体障害者リハビリテーションセンター第Ⅲ機能回復訓練部

ページ範囲:P.1089 - P.1092

文献概要

 中心暗点を有し,視力低下のために読み書きが困難となり,就労継続が難しい症例に対し,遠方視には掛けメガネ式単眼鏡または手持ち式高倍率の単眼鏡を,近見視には,ライト付ルーペや掛けメガネ式単眼鏡,または高倍率の拡大読書器(CCTV)や拡大ワープロ等を処方し,就労継続を援助することを試みた。
 過去3年間に当センターLow Vision Clinic(LVC)において中心暗点を有する患者は50例で,その82%の患者が上記処方と使用訓練により,現職復帰が可能であった。
 回復の見込みが無い低視力者で,特に中心暗点を有する患者のLVCは,視覚障害者の職域拡大に有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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