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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻7号

1989年07月発行

文献概要

特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(6)1988年9月 東京 学会原著

原田病におけるオクトパス視野の経時的変化

著者: 森嶋直人1 新倉仁1 上川床総一郎1 山田荒太1 鎌田光二1 所敬1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1097 - P.1101

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 原田病患者10例19眼で,オクトパス視野の経時的変化を検討し,以下の結果を得た。
 (1)治療開始時のtotal lossは,平均987±404dBであり,網膜剥離の程度と相関していた。
 (2) Total lossは,徐々に減少し,約2ヵ月後には,平均157±144dBとなった。
 (3)急性期のtotal lossの経過から,回復の遅いⅠ群と回復の速いⅡ群に分けられた。
 (4)Ⅰ群中の2例は遷延例で,回復期にもtotal lossが高く,他の視機能にも異常が見られた。
 (5)治療開始時にtotal lossが高いものは,夕焼状眼底になりやすかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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