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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻7号

1989年07月発行

文献概要

臨床報告

遠隔病巣をもつ中心性漿液性網脈絡膜症—網膜色素上皮剥離との関連

著者: 新城光宏1 久保町子1

所属機関: 1市立静岡病院眼科

ページ範囲:P.1161 - P.1164

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 中心性漿液性網脈絡膜症において,螢光眼底造影上,時に中心窩から遠く離れた個所に螢光色素漏出点を認めることがある。
 螢光眼底造影を施行しえた中心性漿液性網脈絡膜症26例28眼の中に,中心窩から3乳頭径以上離れた個所に螢光色素漏出点を認めた遠隔病巣をもつ症例を2例見出した。いずれの症例も,網膜色素上皮剥離病巣から漏出点が認められている。
 中心性漿液性網脈絡膜症に,網膜色素上皮剥離が併発する頻度は20%前後である。したがって,遠隔病巣をもつ中心性漿液性網脈絡膜症と網膜色素上皮剥離との関連性は,通常の中心性漿液性網脈絡膜症と比較して,より強いのではないかと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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