文献詳細
連載 眼科図譜・277
文献概要
緒言 老人性円盤状黄斑変性症が硝子体出血の原因となることは,1967年のGassによる詳細な臨床研究1)似後よく知られている。しかし硝子体出血の主要な原因疾患であるとの明確な認識は1980年のTani2)の報告以降であろう。わが国でも網膜外科医は硝子体手術の経験から本症が硝子体出血の原因としてまれではないことに同じころから気づいていたであろうが本症が比較的少ないとされてきたためか,症例を集めてその認識を強く要求した新井3)の報告は1985年のことであり,硝子体手術成績も1988年の麻生の報告4)でもわずかに10眼にすぎない。
症例 62歳男.初診1987年1月14日
症例 62歳男.初診1987年1月14日
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