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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

サイトメガロウイルス網膜炎に対するganciclovirによる治療

著者: 沖波聡1 新井一樹1 深尾隆三1 中川寛忠2

所属機関: 1京都大学医学部眼科 2舞鶴共済病院眼科

ページ範囲:P.1238 - P.1243

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 肺癌に対する化学療法が発症の原因と考えられる両眼性のサイトメガロウィルス網膜炎の症例に,ganciclovirによる治療を行った。体重kg1日当り10mg投与による初期治療で病変の進行は阻止できたが,投与中止により右眼に網膜炎が再発し,体重kg 1日当り6mgの維持療法が必要となった。また,左眼は維持療法中に網膜剥離を発症したが,硝子体手術とsilicone oil注入で網膜は復位した。右眼に対しては,ganciclovir減量による網膜炎の再発と網膜剥離の発症を防ぐ目的で,瘢痕病巣とその周囲をアルゴンレーザーで凝固した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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