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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告

サルコイドーシスによる視神経乳頭肉芽腫

著者: 松島正史1 山本起義2 湖崎淳3 上原雅美3 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科 2岸和田市民病院眼科 3松下記念病院眼科

ページ範囲:P.1245 - P.1249

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 片眼の視神経乳頭に著しい乳頭腫脹を認め,乳頭の炎症性肉芽腫であった2症例を経験した。症例は12歳男性と52歳女性で,いずれも初診時には乳頭の腫瘍が疑われたが,臨床経過,とくにステロイド投与により治癒したので,乳頭の炎症性肉芽腫と診断した。原因疾患の確定はむつかしいが,臨床的に,サルコイドーシスと思われた。
 サルコイドーシスによる乳頭肉芽腫は最近報告が増えてきており,本邦における報告は現在までに6例を数える。視神経乳頭に腫瘤様病変を認めた時,肉芽腫を考え,サルコイドーシスを原因の一つとして考える必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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