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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

臨床報告

スギ花粉症に対するketotifen点眼液の眼誘発反応抑制効果

著者: 佐久間靖子1 三田晴久2

所属機関: 1国立相模原病院眼科 2国立相模原病院アレルギー臨床研究部

ページ範囲:P.1251 - P.1254

文献概要

 スギ花粉症患者11例に,季節外に,抗原による眼誘発試験を行い,0.05%ketotifen (HC)点眼液の涙液中ヒスタミン遊離抑制効果を検討した。右眼にHC点眼液,左眼にplacebo点眼液を点眼し,5分後に,20倍希釈のスギ抗原液を点眼して,アレルギー反応を誘発した。HC投与眼の誘発5分および10分後の涙液中ヒスタミン量は,対照眼に比べ有意なヒスタミン遊離抑制効果がみられた(P<0.01)。HC点眼液のヒスタミン遊離抑制率は,誘発5分後で67.5%,誘発10分後で67.2%であった。0.05%HC点眼液はスギ花粉症に対する有効な薬剤であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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