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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告

緑内障眼における角膜内皮細胞の形態—第2報 Trabeculectomyによる角膜内皮障害

著者: 安田典子1 清水透1 後藤田佳克1 景山萬里子1

所属機関: 1東京警察病院眼科

ページ範囲:P.1255 - P.1259

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 Trabeculectomyが施行された慢性緑内障32例34眼を対象に,角膜内皮スペキュラマイクロスコピーを行い,平均細胞面積と標準偏差(μm2),最大細胞面積,変動係数(CV=S.D./Mean),細胞密度(Cell/mm2),六角形細胞頻度(%)を測定した。
 経過良好なtrabeculectomy 1回施行眼では,角膜中央部においては,各パラメーターともコントロール眼と差がなかった。しかし,濾胞近傍周辺部角膜では,有意に平均細胞面積が拡大していた。また,trabeculectomy複数回施行眼及び古典的濾過手術にtrabeculectomyが追加されたものでは,角膜中央部においても有意に平均細胞面積が拡大していた。
 また,trabeculectomy後,前房再生不全をきたした6眼では,著しい内皮細胞の拡大と細胞密度の減少が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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