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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告

Posner-Schlossman症候群の臨床像—1.隅角結節

著者: 勝島晴美1

所属機関: 1札幌医科大学眼科

ページ範囲:P.1276 - P.1281

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 隅角結節の認められたPosner-Schloss—man症候群の5例を報告した。隅角結節は白色あるいは灰白色で100〜200ミクロンと小さく,下方隅角の毛様体帯,強膜岬,線維柱帯およびシュワルベ線上に存在した。眼圧が下降してから出現することが多い。3例に隅角色素の変動を認めた。PS症候群では線維柱帯炎がおこっており,炎症産物が隅角を覆い隅角結節を形成すると推測された。さらに3例には隅角結節よりも小さい灰白色の虹彩結節も観察された。隅角周辺虹彩前癒着および瞳孔癒着はなかった。硝子体混濁はなく,検眼鏡的に眼底に異常はなかった。ぶどう膜炎と関連する全身疾患はまだみつかっていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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