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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告

瞳孔ブロックの発生条件

著者: 近藤武久1 小紫裕介1 今道正次2

所属機関: 1神戸中央市民病院眼科 2サンコンタクトレンズ K.K.

ページ範囲:P.1297 - P.1302

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 臨床的に観察される前房深度と瞳孔径の計測値から間接的に瞳孔ブロックの程度を推測する方法を検討した。前眼部の細隙燈顕微鏡撮影像を画像解析して把握されるデータとMapstoneの理論式とを組み合わせることによって,瞳孔をブロックする力(pupil-blocking force)を具体的に算出することができる。しかし,この方法は細隙燈顕微鏡写真撮影,現像,デジタイザー入力などの手間,時間を要する。この点を改善するためにコンピューター画像解析によって得られた前房深度,瞳孔径のデータとpupil-blocking forceとの関係を統計的に推定し,その相関式をもとにコンピューター・シミュレーションによりnomo-gramを作製した。このnomogramにより臨床的に観察される前房深度と瞳孔径の値から間接的にpupil-blocking forceを推測することが可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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