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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床報告

網脈絡膜剥離を併発した進行性全身性硬化症の1例

著者: 新城光宏1 久保町子1

所属機関: 1市立静岡病院眼科

ページ範囲:P.1303 - P.1306

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 皮膚生検で進行性全身性硬化症(PSS)と診断された58歳の女性の両眼に急性網脈絡膜剥離と浅前房を認め,螢光眼底造影で,脈絡膜循環障害が推定された。
 いわゆる膠原病の中で,SLEでは,その疾患特有の原発性網膜合併症の存在が知られているが,他の疾患単位では,併発する高血圧症による眼底病変が中心であり,特異的な眼底変化として区別されてはいない。本症例も,併発した悪性高血圧症と腎不全とが,眼底変化の主因と考えるが,原疾患であるPSSによる病理組織学的な修飾が加わっているものと推察する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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