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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻9号

1989年09月発行

文献概要

臨床報告

螢光眼底造影でとらえた網膜細動脈を流れる栓子

著者: 横井則彦1 照林宏文1 赤木好男1 山本敏雄1 茨木信博2

所属機関: 1京都府立医科大学眼科 2京都府立与謝の海病院眼科

ページ範囲:P.1353 - P.1357

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 網膜細動脈を流れる栓子を撮影する機会があり報告した。症例は高血圧,狭心症を有する66歳の男性で,左眼の視野欠損を自覚した翌日,当院を初診した。初診時,網膜動脈分枝部に白色栓子を認め,これによる閉塞症と考え,眼底撮影と螢光眼底造影を施行した。施行中,突然,栓子の破片と考えられる移動性栓子が現れ,追跡撮影した。白色栓子の壊れ易い性質,移動性栓子の所見,患者の循環器系の検索から白色栓子は動脈硬化病巣に由来するフィブリン・血小板栓子と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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