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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻9号

1989年09月発行

Letter to editor

「網膜色素変性症の遺伝子診断」について

著者: 飯島裕幸1

所属機関: 1山梨医科大眼科

ページ範囲:P.1363 - P.1363

文献概要

 貴誌43巻4号掲載の三国郁夫・他論文"網膜色素変性症の遺伝子診断"について,意見を述べさせていただきます。これは遺伝病である網膜色素変性症患者について,採血にて得られるDNAを用いて,遺伝子レベルで診断しようという新しい試みに関するもので,国外ではすでにいくつかの報告がなされています。
 遺伝子診断については大きく分けて①病的遺伝子そのものを検出する直接診断と②RFLPを用いる間接診断の二つがあります。①は原因遺伝子が既知の場合はじめて適応できるもので,家系に関係なく診断が可能となります。②は疾病の原因遺伝子とは関係のないDNA多型に基づく,DNA断片長の違いを遺伝マーカーとして使う方法であって,与えられた家系内で病的遺伝子とマーカーとなるRFLPパターンの関係が明かな場合にのみ適応できる方法です。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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