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臨床報告
乳頭領域の陥凹を伴わない朝顔症候群類似の乳頭部先天異常
著者: 東範行1 植村恭夫1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1377 - P.1384
文献購入ページに移動これらは全例に乳頭上の白色組織が認められ,また乳頭耳側縁のmacular yellow pigmentや放射状の網膜襞など,乳頭周囲の網膜が乳頭部にむかって牽引されていると思われる所見が観察された。これは朝顔症候群にも認められる所見であるが,今回のような乳頭領域に陥凹のない症例でも起こり得ることが判明した。したがってこれらの網膜の牽引の発生機転としては,陥凹が原因であるとするよりは,むしろ乳頭上に見られる白色増殖組織の関与が強いことが示唆された。
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