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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科43巻9号

1989年09月発行

臨床報告

硝子体手術後の前部輪状牽引による網膜再剥離例の対策

著者: 池田恒彦1 田野保雄1 細谷比左志1 中江一人1 生島操1 日下俊次1

所属機関: 1国立大阪病院眼科

ページ範囲:P.1407 - P.1410

文献概要

 増殖性硝子体網膜症の硝子体手術後に前部輪状牽引が原因で再剥離した12眼を報告した。初回硝子体手術の復位率は,無水晶体眼よりも有水晶体眼の方が低かったが,再手術例では無水晶体眼よりも有水晶体眼に高率に前部輪状牽引が認められた。前部輪状牽引の対策として,水晶体切除を併用した周辺部硝子体の充分な切除と増殖膜の切開除去が必要である。また増殖性硝子体網膜症の硝子体手術後の前部輪状牽引の発症を予防するために,初回硝子体手術から積極的に水晶体切除を行い周辺部の硝子体を充分に切除する方がよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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