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井上眼療書—内障眼手術篇(完)
著者: 中泉行信 中泉行史 斉藤仁男1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.1416 - P.1417
文献購入ページに移動こうしたヨーロッパの進んだ眼科はわが国の眼科にも少なからぬ影響をもたらした。明治時代の初めに眼科の新知識を求めてヨーロッパ各国へ留学した伊東玄伯,梅錦之烝,河本重次郎,宮下俊吉,大西克知,井上達也等の各氏はこの19世紀後半の眼科,フォン・グレフェ氏の考案した白内障手術式等を修得して帰国,それぞれの立場で門人に教え伝えた。(福島義一稿「白内障の歴史から」)本書はこうした時期に著わされたもので,ヨーロッパにおける近代眼科を伝えた白内障手術専門書の草分的存在といえる。
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