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臨床報告
回盲部腺癌を原発巣とする虹彩脈絡膜転移腫瘍の1例
著者: 新城光宏1
所属機関: 1静岡市立静岡病院眼科
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動 回盲部腫瘍と診断され,腫瘍摘出術が施行された後,虹彩および脈絡膜に転移性腫瘍と推定される腫瘤形成を認めた78歳,男性の1例を報告した。
回盲部を原発巣とする転移性ぶどう膜腫瘍,とりわけ虹彩転移腫瘍は稀である。
本症例は,腫瘍の皮膚転移と相前後して眼内腫瘍が見出されており,回盲部からの直接的な眼組織への転移としてではなく,全身転移の一環として血行性転移をきたしたものと考える。
初診時,既に多発性の遠隔転移を認めており,本症例に対して積極的な保存療法は行えなかった。
回盲部を原発巣とする転移性ぶどう膜腫瘍,とりわけ虹彩転移腫瘍は稀である。
本症例は,腫瘍の皮膚転移と相前後して眼内腫瘍が見出されており,回盲部からの直接的な眼組織への転移としてではなく,全身転移の一環として血行性転移をきたしたものと考える。
初診時,既に多発性の遠隔転移を認めており,本症例に対して積極的な保存療法は行えなかった。
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