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臨床報告
単純ヘルペスが原因と思われた急性虹彩毛様体炎
著者: 吉岡正樹1 三木弘彦1
所属機関: 1関西医科大学眼科
ページ範囲:P.27 - P.30
文献購入ページに移動臨床症状は,急性虹彩毛様体炎の一般的な所見を示し,さらに特徴的所見として,色素を混じた豚脂様角膜後面沈着物,瞳孔の中等度散大,眼圧の著明な上昇があり,隅角は全周色素沈着物で被われていた。病状の進展と共に虹彩後癒着と限局性の虹彩萎縮が著明になった。臨床症状は帯状ヘルペスにみる虹彩毛様体炎に類似していたが,血清抗体価はHSV−1が160〜640倍と有意に上昇し,帯状ヘルペスのそれは上昇をみなかった。
治療はAra-Aの点滴静注で効果をみた。
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