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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻1号

1990年01月発行

文献概要

臨床報告

ミコナゾールの硝子体内投与と硝子体切除術が著効を呈した内因性Candida albicans眼内炎の1例

著者: 佐々木次壽1 白尾裕2 鳥崎真人2 望月清文2

所属機関: 1厚生連滑川病院眼科 2金沢大学医学部眼科

ページ範囲:P.31 - P.35

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 経静脈高カロリー輸液(IVH)装着と汎腹膜炎に対する抗生剤投与を受けた23歳男性の右眼に内因性Candida albicans眼内炎が発症した。これに対してミコナゾール(MCZ)10μg/mlおよびネチルマイシン(NTL)20μg/mlを含む眼内灌流液を用いた硝子体切除術を第7病日に実施し,さらにMCZの長期全身投与を併用した。良好な視機能回復が得られ術後少なくとも11ヵ月にわたり,検眼鏡的眼底所見および電気生理学的所見では,MCZおよびNTLに起因すると思われる障害はみられなかった。よって本症に対する上記の治療法は有用な方法のひとつであると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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