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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻1号

1990年01月発行

文献概要

臨床報告

脈絡膜腫瘍様症状を示した後部強膜炎の1例

著者: 小幡博人1 稲用和也2 荻野公嗣4 山本禎子3 山下英俊1

所属機関: 1東京大学医学部眼科 2関東労災病院眼科 3東京厚生年金病院眼科 4公立昭和病院眼科

ページ範囲:P.75 - P.80

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 強い硝子体混濁,滲出性網膜剥離,脈絡膜腫瘍性病変,黄斑浮腫など多彩な眼症状を呈した後部強膜炎の79歳女性例を報告した。主訴は両眼の充血,眼痛および視力低下であり,経過中周辺部ぶどう膜炎,悪性黒色腫,悪性リンパ腫などが疑われた。超音波像で眼球後壁の肥厚と平坦化および球後の浮腫,CT所見で眼球壁の肥厚と壁の不整が認められたことより,初診後9年目に後部強膜炎と診断した。後部強膜炎の診断には,超音波像やCT所見,特に超音波像が有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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