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フックス氏眼科全書
著者: 中泉行信 中泉行史 斉藤仁男1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.102 - P.103
文献購入ページに移動フックス氏は1851年6月14日にウィーンに生れ,同地のウィーン大学を卒業し,眼科をアルト(Arlt)の下に助手として修業し,後に母校のウィーン大学眼科教授となった。彼の名は早くより眼科医界に轟き,(わが国へも大正11年(1922)9月に単独訪問している)氏の原著(Lehrbuch der Augenheilkunde)は1889年が初版である。その所説は斬新で精確にして,図画は原著者が最も重視し,ことに顕微鏡標本の類は悉く実験によって得られたもので,助手のドクトル・ザルツマン(Maximilian Salzmann,)氏と彫刻家マトロニー氏との協力によって成っているといわれ欧州各国の医学者等において厚く歓迎され,原著は英,佛,露,伊等各国語に訳された。
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