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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻10号

1990年09月発行

文献概要

特集 小児眼科診療マニュアル—私はこうしている 治療のテクニック—私のノウハウとコツ

白内障手術

著者: 菅謙治1

所属機関: 1北野病院眼科

ページ範囲:P.1681 - P.1681

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先天白内障手術に対する考察
 完全白内障の場合,生後2か月までに手術を行わないと0.05以下の弱視になると報告されている。一方,外傷性白内障に対する手術成績から検討すると,術後の視力矯正が不十分な場合,5歳以下では0.1以下の弱視になる危険性が大きいと報告されている。
 小児に術後にコンタクトレンズを装着させることは並大抵のことではない。大抵の場合,不成功に終わるであろう。眼内レンズの使用も現在の所,不可能である。IOLの大きさ,眼球が成長した時にIOLの取り替えが可能か,などが問題となるからである。両眼の手術後にはメガネの使用が考えられるが,近視,遠視ともに十分な眼鏡はなく,メガネの場合にも高度な弱視になる危険性が大きい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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