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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻11号

1990年10月発行

文献概要

臨床報告

白色瞳孔に対するCTと磁気共鳴画像の有用性

著者: 西野和明1 前川浩1 竹田宗泰1 中川喬2 玉川光春3 竹田眞4

所属機関: 1自衛隊札幌病院眼科 2札幌医科大学眼科 3札幌医科大学放射線科 4竹田眼科

ページ範囲:P.1751 - P.1755

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 白色瞳孔を呈する網膜芽細胞腫2症例3眼,第一次硝子体膜遺残(PHPV)3症例3眼,Coats病1症例1眼の計6症例7眼に対してCTと磁気共鳴画像を行い,その鑑別診断上の有用性について検討した。CT検査は石灰化の描出に優れており,網膜芽細胞腫の2症例3眼全眼に石灰化が描出された。MRIのT1強調画像では,眼内病変,特に腫瘍の形態の描出に優れていた。T2強調画像では,網膜芽細胞腫の信号強度のみがhypointenseに描出された。しかしPHPV, Coats病ではhyperintenseであり,この点が鑑別に役立った。T2の信号強度は,細胞芽細胞腫と他の白色瞳孔を鑑別するのに適していると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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