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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻11号

1990年10月発行

文献概要

臨床報告

トラベクロトミーが有効であった虹彩振盪による色素性緑内障

著者: 飯田高志1 松村美代1 後藤保郎1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.1778 - P.1780

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 亜脱臼水晶体による虹彩振盪が原因で隅角に色素沈着を起こし,そのために続発開放隅角緑内障を起こしたと考えられる5歳女児の症例を経験した。
 視神経萎縮,視野狭窄を認めたが,自覚症状はなく,たまたま発見された。
 薬物療法のみでは,眼圧コントロール不良で,トラベクロトミーのみを施行した。
 術後眼圧は,すみやかに降下し,交感神経β遮断薬点眼のみで,術後2年を経過して,眼圧コントロール良好である。
 トラベクロトミーは,線維柱帯を切開して,房水流出抵抗を低下させることにより,原発性,続発性を問わず,色素性緑内障に有効であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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