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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻11号

1990年10月発行

臨床報告

蚕蝕性角膜潰瘍に対するkeratoepithelioplastyと表層角膜移植の治療成績

著者: 天野史郎1 佐藤孜1 木村内子1 澤充2 谷島輝雄3

所属機関: 1東京大学眼科 2東京大学角膜移植部 3日比谷眼科

ページ範囲:P.1801 - P.1804

文献概要

 難治性の蚕蝕性角膜潰瘍に対して,ker—atoepithelioplasty (KEP)と表層角膜移植lamellar keratoplasty (LKP)を同時に行った4例5眼の術後成績を報告する。観察期間は8か月から3年,平均2.0年であった。術後2眼では角膜中央部の透明治癒がえられた。他の3眼では,上皮移植片の融解と,表層移植を行った部分の上皮欠損,潰瘍の再発などを生じ,最終的に角膜全面が結膜組織で覆われた。これらの症例でも,痛みの軽減,角膜穿孔の予防などの意味で手術は効果があったと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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