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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻12号

1990年11月発行

文献概要

臨床報告

外傷性亜脱臼白内障に対する後房レンズ二次移植の1例

著者: 浅香猶子12 石田俊郎1

所属機関: 1富山医科薬科大学 2社会保険高岡病院

ページ範囲:P.1825 - P.1827

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 筆者らは,8時から12時までのチン小帯損傷を伴った,43歳男性の片眼性外傷性亜脱臼白内障症例に対し,嚢外摘出術および後房レンズ移植を行った。
 手術に際してチン小帯損傷の拡大,過剰な硝子体脱出を防止するため,前嚢切開は,ディスポーザブル針によるcan-opener capsulotomyを行い,核娩出はcryo-tipを用いて行った。約6か月後に後房レンズの二次移植を行い,その後1年5か月経った時点で,良好な矯正視力と両眼視機能が保たれている。
 チン小帯損傷例に対して,症例と手術法を選択すれば,両眼視機能維持の面で後房レンズ移植は有効と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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