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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻12号

1990年11月発行

文献概要

臨床報告

不全型桿体一色型色覚の姉弟

著者: 横田章夫1 妹尾正1 木村純1 辛米子1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1847 - P.1850

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 姉弟にみられた不全型桿体一色型色覚の症例を報告した。
 姉では中心窩における暗所視視感度がCIE暗所視比視感度曲線に一致した。しかしpanel D−15testをpassしたこと,白色背景下における視感度測定の結果は明らかに錐体系の残存を示し,不全型桿体一色型色覚と考えられた。弟は中心窩における暗所視,白色背景下いずれの視感度測定の結果もCIE暗所視比視感度曲線に一致したが,アノマロスコープ検査でスコトピックマッチが得られず,不全型と考えられた。錐体系の障害の程度は全般的に姉に比べて弟に強かった。このような症例は完全型,不全型の診断あるいは鑑別診断に迷うことがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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