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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻12号

1990年11月発行

臨床報告

水晶体位置異常に対する手術成績

著者: 沖波聡1 鈴木聡美1 小椋祐一郎1 石郷岡均1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1883 - P.1887

文献概要

 水晶体位置異常に対して輪部強角膜切開創から水晶体摘出術を行った24例28眼について検討した。外傷性が10例10眼,特発性が11例13眼,マルファン症候群が2例4眼,無虹彩症が1例1眼であり,硝子体内脱臼が7眼,硝子体内亜脱臼が17眼,前房内脱臼が3眼,前房内亜脱臼が1眼であった。術後,73.1%で視力が改善し,術前に緑内障を合併した16眼の75%で眼圧がコントロールされた。網膜剥離が術前に1眼にみられ,術後,5眼に起こった。強角膜切開で水晶体摘出術を行う方針であれば,水晶体位置異常による重篤な合併症がない症例は手術適応としないほうがよいと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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