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円板状黄斑変性症に伴う硝子体出血の超音波像と硝子体手術術前検査としての意義
著者: 麻生伸一1 長尾完1 佐藤幸裕1 松井瑞夫1
所属機関: 1日本大学医学部眼科
ページ範囲:P.1899 - P.1902
文献購入ページに移動超音波検査を行ったのは30例31眼で,そのうち硝子体手術を行ったのは14例14眼あった。硝子体病変の超音波所見について分類すると,単純な硝子体出血が3眼,硝子体網膜癒着を伴わない硝子体膜形成が21眼,硝子体網膜癒着を伴う硝子体膜形成が2眼,硝子体網膜癒着の不明な硝子体膜形成が5眼であった。また,超音波検査で後極部に隆起性病変を認めたものが22眼,認めなかったものが6眼あったが,残り3眼は広範な出血性網膜剥離を認めた。また,手術を行った14眼の視力予後は,隆起性病変の有無では差がみられず,最終視力は全例0.1以下であった。
円板状黄斑変性症による硝子体出血の超音波所見は,硝子体網膜癒着を伴わない硝子体膜形成および後極部隆起性病変が特徴的であった。硝子体手術による視力予後は不良で,このような特徴的超音波所見により円板状黄斑変性症が疑われる場合,対側眼の状態により手術適応を決定すべきである。
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