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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻13号

1990年12月発行

文献概要

臨床報告

中脳病変による眼球偏位に対する斜視手術

著者: 大月洋1 小西玄人1 長谷部聡1 田所康徳1 渡辺聖1 岡野正樹1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1935 - P.1939

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 3名の松果体近傍腫瘍,1名の視床出血の中脳病変が原因の眼球偏位に対して斜視手術を施行した。上下方向の眼球運動障害と輻湊障害を認め,1症例を除き脳外科の治療終了後最低2年以上経過を観察しえた症例を対象に,偏位に変動がなくプリズムで複視が消失する状態を確認した後に手術に踏み切った。手術の結果,偏位は減少したが眼球運動障害には改善がなかった。プリズムの補正により3名に両眼単一視視野が獲得できた。積極的に両眼視に対するリハビリテーションを行う意味で中脳病変による核上性の眼球偏位に対して,斜視手術は有用と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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