文献詳細
Report from Overseas
文献概要
1970年代の初期から約20年にわたり,全世界的に急性出血性結膜炎(AHC)の大流行を3回繰り返した。中国も例外ではなく全国的大流行が起こり,特に鉄道や沿海に近い地域では爆発的に流行した。非好発期でも局部の地域を中心に小流行と散発症例が発生した。はじめの大流行ではウイルスを分離できたが,抗血清がなく分離株は同定できなかった。しかしエンテロウイルス(EV70)と推定できた。1980年代初期の大流行期間に分離したウイルス株はEV70と同定できた。1988年爆発的流行期間の大多数の地域からのウイルスはコクサッキーウイルスA24型の変異株(CA24v)が分離された。
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