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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻2号

1990年02月発行

文献概要

臨床報告

後極部漿液性網膜剥離と脈絡膜剥離を伴ったUsher症候群の1例

著者: 加藤祐造1 柏木賢治1 渡辺逸郎1 佐々木隆弥1

所属機関: 1山梨医科大学眼科

ページ範囲:P.155 - P.158

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 網膜色素変性と先天聾があり,Usher症候群と診断され,5年前に白内障手術を受けた40歳男子に,両眼の網膜浮腫,漿液性網膜剥離,ならびに左眼の脈絡膜剥離が発症した。両眼の前房と前部硝子体中に炎症細胞が多数浮遊し,網膜血管の透過性亢進が螢光眼底造影により確認された。全身ステロイド投与で,これら眼底病変は消褪し,視力が回復した。網膜浮腫,漿液性網膜剥離,脈絡膜剥離の原因として,網膜変性に基因する炎症反応が疑われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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