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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻2号

1990年02月発行

文献概要

臨床報告

後部硝子体の虚脱剥離と単純剥離

著者: 広川博之1 門正則1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.159 - P.162

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 飛蚊症,光視症,あるいはその両者を唯一の主訴として受診した患者のうち,後部硝子体剥離(PVD)が認められた158名173眼の硝子体について検討し,以下の結果を得た。
 1.虚脱剥離の頻度は72%で,単純剥離の頻度は28%であった。
 2.単純剥離は虚脱剥離に比べ,部分硝子体剥離率が高い,後部硝子体膜は肥厚していない,乳頭前環を認める頻度が低いなどの特徴を有していた。馬蹄形裂孔の合併頻度に関しては,虚脱剥離眼と単純剥離眼との間に差を認めなかった。
 3.PVD眼で硝子体が虚脱しているか否かは,自覚症状の持続期間と関連があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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