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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻2号

1990年02月発行

文献概要

臨床報告

Duane症候群Ⅰ型に対するKestenbaum手術

著者: 大月洋1 奥田芳昭1 永山幹夫1 田所康徳1 長谷部聡1 小西玄人1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科

ページ範囲:P.199 - P.202

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 Duane症候群のⅠ型を対象に,Kesten-baum手術と,従来の患眼にのみ手術を行う単眼手術の両眼単一視・視野にたいする手術効果の比較の考察を行い,4症例に施行したKestenbaum手術の治療結果を報告した。患眼の内転時に著しい眼球陥凹や,眼球の上下偏位がみられる場合は推奨されない手術法であるが,適度な術量であれば患眼の内転方向での眼球偏位の共同性を維持しつつ,外転方向への可動性を増加させ,両眼単一視・視野を増減することなく正面位へと移動することが可能な方法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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