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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学会原著
DSAで頸部内頸動脈閉塞症が証明された網膜動脈閉塞症の1例
著者: 横井則彦1 山本敏雄1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科
ページ範囲:P.249 - P.252
文献購入ページに移動われわれは,64歳男性の右眼の網膜動脈を一旦閉塞したのち壊れて移動したと考えられるコレステロール栓子を経験した。右眼の眼底血圧の低下,腕・網膜および,腕・脈絡膜循環時間の遅延,右側脳梗塞の既往から,内頸動脈閉塞症が疑われ,静注digital subtraction angiography(DSA)検査で右頸部内頸動脈閉塞症が証明された。
本症例は,近年本邦でも増加しつつある頸部内頸動脈閉塞症の急性眼病変の一つとして重要であり,診断確定における静注DSA検査の意義は大きいと考えられた。
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