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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学会原著

変視症の定量化に関する研究—測定方法について

著者: 松本長太1 坪井俊児1 奥山幸子2 宇山孝司2 大鳥利文2

所属機関: 1多根記念眼科病院 2近畿大学医学部眼科

ページ範囲:P.271 - P.274

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 種々の網膜疾患において小視症,大視症を含め変視症を訴える症例は非常に多い。今回我々は変視症の定量化の新しい試みとしてパーソナルコンピューターを用いたCRT上での測定方法を検討した。同一眼において,黄斑部に配置した2度間隔の計48点の各測定点に順次呈示される視角1度の視標と,基準となる固視点の視標を比較し大きさを合わせることにより変視量を定量的に算出した。正常者や種々の網膜疾患に応用した結果,浮腫の部位では小視症が,また陳旧性,瘢痕性病変では大視症が測定され,これらの所見は自覚症状とも一致した。今回の方法は,変視症の定量的測定法として有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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