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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学術展示

ステロイド点眼剤及び非ステロイド点眼剤におけるlipid microsphereによるDrug Delivery Systemの応用

著者: 小松章1 太根節直1 水島裕2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科 2聖マリアンナ医科大学第1内科

ページ範囲:P.294 - P.295

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 緒言 眼科領域におけるlipid microsphereを用いたDrug Delivery Systemの応用として,lipid microsphereにステロイド剤及び非ステロイド消炎剤を含有する点眼剤を作製し,外眼部および前眼部の炎症性疾患に使用し,その消炎効果について検討を加えたので,その大要を報告する。
 方法および対象 今回,使用した点眼剤は,ステロイド剤はフルニソリド(商品名シナクリン®)の誘導体であるフルニソリドバレレート(図1)を,非ステロイド消炎剤はフルルビプロフェン(図2)を用い,従来の方法に従い,0.06%フルニソリドバレレート含有1ipid microsphere点眼剤と0.1%フルルビプロフェン含有lipid microsphere点眼剤を作製した。対象は0.06%フルニソリドバレレート含有lipid microsphere点眼剤を投与した群は,16歳から73歳(平均40.2歳)の男性8名,女性12名の計20名20眼であり,0.1%フルルビプロフェン含有lipid microsphere点眼剤を投与した群は,18歳から65歳(平均33.4歳)の男性10名,女性18名の計28名28眼を対象とした。対象疾患は,上強膜炎,結膜フリクテン,角膜輪部フリクテン,角膜フリクテン及び前部ぶどう膜炎である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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