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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学術展示

コンピューター画像解析による視神経乳頭の立体計測—生理的乳頭陥凹拡大例について

著者: 難波克彦1 中山徹1 岩田和雄1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科

ページ範囲:P.328 - P.329

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 緒言 視神経乳頭陥凹拡大は緑内障の特徴的所見のひとつである。これに対し,視野などに異常のない生理的乳頭陥凹拡大(Large Cup)の存在もよく知られ,緑内障との鑑別が問題となっている。コンピューター画像解析による視神経乳頭の立体計測を行い,Large Cupの形状の特徴及び正常眼との差について検討した。
 方法及び症例 西独ローデンストック社製 Optic Nerve Head Analyzerを用い,視神経乳頭の立体計測を行い,乳頭面積,乳頭径(水平,垂直),Rim面積,陥凹面積,陥凹容積,C/D比の各パラメーターを求めた。測定値は角膜曲率,屈折度,眼軸長の3因子を用いて光学的換算を行った。眼圧21mmHg以下,Humphrey視野(30-2)正常,隅角は解放し,瞳孔,虹彩に異常なく,網膜神経線維層の欠損のない例でC/D比0.79以上(正常眼1)の平均値+2×標準偏差)のものを対象とした。正常眼124眼1)を対照群とし,乳頭面積3.0mm2以上の初期緑内障とも比較した。症例は男14例,女5例,両眼13例,片眼6例計32眼で,年齢11〜76歳(平均19歳),屈折度2.0— −7.75D (−1.13D),眼軸長22.30〜26.72mm (24.16mm)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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