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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学術展示

プルキンエ血管影によるVEPの臨床応用の可能性—透光体混濁の影響について

著者: 田町武司1 福原潤1 佐川正治1 大須賀達1 王纓1 魚里博1 西信元嗣1

所属機関: 1奈良県立医科大学

ページ範囲:P.330 - P.331

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 緒言 内視網膜血管像はプルキンエ血管影として古くから知られている。種々の内視現象のうちでは最も簡単に観察されるもののひとつであり,眼科臨床においても白内障などの透光体混濁眼の術後視機能を予測する目的で用いられているが,それを自覚するには被検者の注意力や知能が大きく関与するため,その臨床的有用性はかなり制限されている1-10)
 この点を考慮して,我々はプルキンエ血管影によって誘発されるVEPをもちいて中心視機能の他覚的評価を試み,成熟白内障においてもこのVEPを記録しうることを前報10)で示した。我々の開発したVEPの刺激は赤道部強膜上を照射しており,少なくとも水晶体より前に存在する混濁には,全く影響を受けないものと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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