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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋 学術展示

健康成人にみられたビトー斑様結膜所見

著者: 高村悦子1 若月福美1 吉川啓司2

所属機関: 1東京女子医大眼科 2オリンピアクリニック眼科

ページ範囲:P.334 - P.335

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 緒言 ビトー斑は,瞼裂部の球結膜でみられる泡状物質に覆われた白色三角形の結膜上皮の角化変性巣である。1860年にHubbenet, Bitôtらにより最初に報告されて以来ビタミンA欠乏症の眼局所の所見,すなわち,眼球結膜の光沢の消失,雛襞形成とともに上皮性結膜乾燥性の三大主徴のひとつとされている1)。しかし,近年,ビタミンA投与に奏効しない症例2)やビタミンA欠乏を伴わないビトー斑の報告が散見される3)
 我々も全身のビタミンA欠乏を伴わない健康成人にビトー斑類似の結膜所見を観察し種々の検討を行ったので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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