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臨床報告
眼球突出症に対する眼窩外壁減圧術の経験
著者: 酒井成身1 高橋博和1 田邊博子1 鈴木出1 竹下由美子1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学形成外科
ページ範囲:P.375 - P.379
文献購入ページに移動皮切は冠状切開で頭皮を前方へ反転し両側の眼窩上縁と外側縁を露出した。眼窩外側縁の骨を骨骨膜弁として反転し,両側眼窩の外壁切除を行った。さらに眼窩外側の骨膜に切開を加え眼窩脂肪を外壁切除部へ突出させ眼窩内を減圧することにより眼球突出を軽減した。
術後は両側眼球の前方から包帯による圧迫を約3週間行った。ヘルテル眼球突出計による計測値は術前20mmから術後2か月頃では15mmと改善し,複視などの合併症もみられず眼球突出は軽減し満足すべき結果であった。
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