icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻3号

1990年03月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病と前房蛋白濃度—2.光凝固の影響および左右眼の前房蛋白濃度の関係

著者: 加藤聡1 大鹿哲郎2 船津英陽3 山下英俊1 澤充4

所属機関: 1東京大学医学部眼科 2東京厚生年金病院眼科 3三井記念病院眼科 4東京大学医学部附属病院角膜移植部

ページ範囲:P.381 - P.384

文献購入ページに移動
 糖尿病患者122人244眼を対象として,フレアー・セルメーターによる前房蛋白濃度の検討を行った。既報同様に網膜症病期(福田分類)と前房蛋白濃度の間に有意の相関関係を認めた。良性網膜症期52例の左右眼の前房蛋白濃度は,網膜症の病期が同じ場合左右差が少なく,両者間に有意の相関(r=0.926, P<0.001)を認めた。網膜光凝固術を施行した22眼について前房蛋白濃度を経時的に測定したところ,光凝固術直後に一時的な上昇を示し,その後低下した。しかし,術後の値は術前の値より高値を示す例が多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?