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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋 学会原著

家族性滲出性硝子体網膜症(FEVR)の治療経験

著者: 伊崎祐介1 林英之1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科

ページ範囲:P.421 - P.424

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 福岡大学限科を受診した家族性滲出性硝子体網膜症(FEVR)で4年以上の長期経過観察を行った9例18眼の経過治療について検討した。
 若年期より網膜周辺部に血管瘤,Snowflake様の白斑がみられる滲出性変化の強い症例8眼はすべてその病像が進行し,4眼(50%)が牽引性網膜剥離へ進行した。
 牽引性網膜剥離へ進行した症例3眼に硝子体手術を行い2眼は網膜復位を得たが,その際,術後に網膜または虹彩における血管新生を2眼に発症した。
 この様な病像の進行を予防するためには無血管帯ならびにその境界部にかけて光凝固を行うことが有効であると思われた。
 滲出性変化の強いFEVR (重症型)は若年期に病像が急激に進行する可能性があるため,充分な経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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