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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋 学会原著

白内障術後に生じた網膜剥離の統計学的観察

著者: 千葉可芽里1 二宮修也1 田澤豊1

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.461 - P.464

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 1984年1月から1989年4月までの5年間に白内障術後に網膜剥離を来して来科し,当科にて復位手術を施行した30症例について検討を加えた。
 白内障の種類は,老人性21例,外傷性4例,先天性3例,併発1例,原因不明1例であった。性差では男性に若干多かった。
 白内障術式は,ICCE 16例,ECCE 12例,ECCE+PCL 2例であり,水晶体摘出後から網膜剥離発症までの平均期間は,老人性白内障で3.5年,先天性白内障で38.7年であった。網膜裂孔検出率は平均73.3%であった。
 白内障の術式別にみた網膜復位率は,ECCE施行群で最も高率であった。白内障手術時の硝子体脱出と復位成績に相関はなかったが,硝子体脱出を認めたものには広範囲剥離例が多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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