文献詳細
特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋
学会原著
文献概要
1984年1月から1989年4月までの5年間に白内障術後に網膜剥離を来して来科し,当科にて復位手術を施行した30症例について検討を加えた。
白内障の種類は,老人性21例,外傷性4例,先天性3例,併発1例,原因不明1例であった。性差では男性に若干多かった。
白内障術式は,ICCE 16例,ECCE 12例,ECCE+PCL 2例であり,水晶体摘出後から網膜剥離発症までの平均期間は,老人性白内障で3.5年,先天性白内障で38.7年であった。網膜裂孔検出率は平均73.3%であった。
白内障の術式別にみた網膜復位率は,ECCE施行群で最も高率であった。白内障手術時の硝子体脱出と復位成績に相関はなかったが,硝子体脱出を認めたものには広範囲剥離例が多かった。
白内障の種類は,老人性21例,外傷性4例,先天性3例,併発1例,原因不明1例であった。性差では男性に若干多かった。
白内障術式は,ICCE 16例,ECCE 12例,ECCE+PCL 2例であり,水晶体摘出後から網膜剥離発症までの平均期間は,老人性白内障で3.5年,先天性白内障で38.7年であった。網膜裂孔検出率は平均73.3%であった。
白内障の術式別にみた網膜復位率は,ECCE施行群で最も高率であった。白内障手術時の硝子体脱出と復位成績に相関はなかったが,硝子体脱出を認めたものには広範囲剥離例が多かった。
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