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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋 学術展示
眼内レンズ移植術時の角膜乱視コントロール—眼圧の影響について
著者: 飯田あかね1 宮田章1 荻原博実1 谷口重雄1 深道義尚2
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科 2昭和大学医学部眼科
ページ範囲:P.510 - P.511
文献購入ページに移動方法 対象は,1988年12月〜1989年8月までに超音波乳化吸引術及び後房レンズ移植術を施行した215眼である。術中角膜乱視測定にはSun Contact Lens社製VK700を,眼圧測定にはバラッケ眼圧計を使用し一定眼圧に調整後手術終了時の角膜乱視量が約3D前後の直乱視になるようコントロールした。術後角膜乱視はCanon社製RK−1を使用し,術後1週目,1か月目,3か月目,6か月目に測定を行った。切開は,Limbusから約1.5mmの位置で,幅約7mmの強膜ポケット法を行った。縫合法及び縫合糸は,10-0Nylonでshoelace縫合4×を行っている。術中角膜乱視測定は,頭位を水平に保ち,開瞼器を装着し,制御糸をゆるめた状態で行った。バラッケ眼圧計(図1)で20mmHgの高眼圧状態から,10mmHgの低眼圧状態へと暫時変化させ,その各時点において,瞳孔中央にケラトメーターのリングが一致するように位置を決め,顕微鏡のズームを最大に拡人し角膜乱視量を測定した。
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