文献詳細
特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋
学術展示
形状記憶合金を用いたContinuous Circular Capsulorhexis
著者: 足立憲彦1 小室敏朗1 鈴木康之1 谷野洸1
所属機関: 1関東逓信病院眼科
ページ範囲:P.524 - P.525
文献概要
装置 形状記憶合金は加熱によって予め記憶した形に復元する合金であり,今回使用した合金の組成はニッケルとチタンである。この合金の直径0.016インチの針金を用いて,直径5.5mmの輪状に加工し,更に形状記憶させるための加熱処理をした2)。それにより室温で容易に変形でき,40℃に加熱すると元の円形に戻る事ができる。これを電気メスの対極板とした。この特性により眼外より3mmの切開創より前房内へ挿入できる。電気メスの先端は直径2.75mmの円盤状に加工した。形状記憶合金の対極板の中心に電気メスの先がくる様に固定して,更にシリコンチューブで電流が漏れないよう絶縁した(図1,2)。
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