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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

臨床報告

特発性頸動脈海綿静脈洞瘻の4症例

著者: 木村実1 三島宣彦2 幸田富士子2 根本繁3

所属機関: 1東京大学医学部眼科 2公立昭和病院眼科 3公立昭和病院脳神経外科

ページ範囲:P.557 - P.560

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 内頸動脈瘤破裂1例と硬膜動静脈奇形3例の特発性頸動脈海綿静脈洞瘻を経験した。
 内頸動脈瘤破裂の1例は,外傷性類似の著しい眼痛,眼球突出,眼球運動障害,血管雑音等を呈したが,detachable balloon法による瘻孔の閉塞にて急速に症状の改善をみた。
 硬膜動静脈奇形のうち,緑内障発作様の眼圧上昇と視力低下を起こした1例と,眼痛と眼球運動障害の強い1例に対し,超選択的カテーテル法による流入動脈塞栓術を行い症状の改善をみた。臨床症状の軽微であった硬膜動静脈奇形の1例は,一過性の軽度眼圧上昇を呈したものの徐々に軽快し,約3か月後に臨床症状は自然消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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