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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋 学会原著

多発性網膜黄白色斑と虹彩結節で初発したVogt—小柳—原田病

著者: 高橋英子1 吉岡久春1 田中義松

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.613 - P.615

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 従来報告のない多発性網膜黄白色斑で初発した54歳男性のVogt—小柳—原田病を経験した。螢光眼底検査では脈絡膜循環障害を認め,黄白色斑はAPMPPEに類似した螢光像を示し,EOGでL/D比が低下していたことから,黄白色斑は脈絡膜循環障害により網膜色素上皮細胞が障害されたものであることが示唆された。
 本症例での黄白色斑と他疾患での黄白色斑との鑑別には,螢光眼底検査や全身的検索が必要であることを強調した。虹彩結節は,本病の発病初期にも認められることを確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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