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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋 学会原著

眼部MRIにおけるGd-DTPAの造影効果について

著者: 松永伸彦1 田代順子1 雨宮次生1 武田宏之2

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2長崎大学放射線医学教室

ページ範囲:P.633 - P.635

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 MRIは有用であるが,病巣部と正常部のコントラストが不鮮明な部分や,病巣内部の性状や広がりのわかりにくい症例がある。眼部諸疾患にGd-DTPAを造影剤として用い,MRIを施行した症例について,その有用性を検討した。対象は眼瞼腫瘍,脈絡膜悪性黒色腫,硝子体出血,裂孔原性網膜剥離,眼窩髄膜腫,球後視神経炎各1例,脈絡膜骨腫の2例8症例7疾患である。全例でMRIによる病巣部の所見が得られ,球後視神経炎の1例を除き,病巣部増強効果が認められた。曖昧な異常陰影をより鮮明にし,病巣部境界を明瞭にするのに役立ち,眼科領域の疾患で,Gd-DTPAを造影剤とするMRI検査は有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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